2012年5月30日水曜日
「陽性症状」について話すつもりだったw
さてと、統合失調症の症状について分類をする時に、「陽性症状」と「陰性症状」に分類して、説明することがある。この分類のしかたを、好まない人もいるけれど、わりとよく使われる表現であったりする。
統合失調症で、一般的にイメージされやすい症状。例えば、幻覚とか、妄想というのは、「陽性症状」に分類される。感情鈍麻とか、平板化した思考とか、意欲の低下なんかは、「陰性症状」に分類される。
で、陽性症状の説明で、”健常者には見られない精神状態が発現する『陽性症状』”みたいな表現が使われることがある。間違ってはないとおもうけど、ちょっと違和感があるんだよね。 (引用元は、右のリンク先。http://bit.ly/KrQOxA )
むしろ、「陽性症状」っていうのは、正常な人の精神機能が過剰に亢進している状態と解釈したほうがいいと思うんだけどね。
このあたりは、Twitterを見ていると、すごくわかりやすいんじゃないかと思う。
TwitterのTLをみていると、あくまでもプロフィール上ではあるけれど、いわゆる知的レベルが高いとされれている職業の人のつぶやきでも面白いものがみられる。ニュースになるような話題に対して、わりと事実に基づいた確認のツイートで、最初は始まる
しかし、つぶやきが進むにつれて、微妙に論調がおかしくなってくる人がいる。ニュースソースに書かれていないような内容が、どこからか持ち出されてきて、関連付け、断定された内容が混じってくる。しかも、それが明らかな事実のように。
こういった妙な関連付けられたつぶやきって、時々、理解不能で驚いてしまうことがある。理解不能というのは、プロフに書かれてある内容から想定される人物像からは、想定しにくいような展開になっているという意味で。
でも、つぶやいている当人は、おそらく、真面目に考えていたり、ある種の意図に沿って考えたりした内容をつぶやいているんだと思う。でも、それが行き過ぎると、本当に理解不能に見えてくる。時には、統合失調症の患者さんが話す妄想的な内容のほうが、思考を追いかけ易い時もある。
あぁ、話を展開する順番を間違えたので、まとめ難くなってしまったなwww
統合失調症の患者さんの妄想というのは、まったく理解できないものだと思われがち。でも、患者さんの人となり?のようなものを頭に入れて、その話を聞いていると、まったく突拍子のない話ではないことも多いんだよね。その人の生活の背景や、症状の程度を考えると、納得できることもしばしば。
特に医療者の人に言いたいんだけれど、統合失調症の患者さんの妄想を、まったく理解できないものと決めつけないほうがいいと思う。あくまでも、過剰な思考の延長であることを意識して、話を聞くことをおすすめする。絶対に理解できるわけではないけれど、もしかしたら、何か見えてくるかもしれない。
そのあたりの感覚で、Twitterを見てみても、面白いかもね。そこから、匿名だけれど、そのアカウントの人となりのようなものが、見えてくるかもしれない。
話の展開を間違えたので、思わぬところに着地してしまった……